HOME > 作 品 > 連続テレビドラマ『A SNOWY LETTER』(鉄道情報番組『鉄ちゃん』)
SSP-TV制作の鉄道情報番組『鉄ちゃん』の中で連続テレビドラマとして、2005年10月~2006年3月にサンテレビにて放送。
SSP-TVは放送枠の確保とプロデュース、ドラマ『A SNOWY LETTER』の原作立案を行いました。放送は深夜帯でしたが、当時としては驚異的な視聴率4%を記録。その後のローカル局のオリジナルドラマ制作のきっかけとなった作品です。また、SSP-TVが日本で初めて手掛けた、地上波とネットでのサイマル放送(同時放送)も行いました。
(映像サーバーはSSP-TVが独自に構成したLinuxサーバーにReal Serverをインストールして運用)
▼STORY
このドラマは、鉄道ファンの男の子と17歳の少女との心の触れあいを描いた恋愛物語です。
この春、岐阜(長良川)から両親の離婚のため、母の実家のある京都に引っ越してきた春香。4月からは新入生としてこの京都で高校生活をスタートさせます。
大学生の直樹は京都生まれの京都育ち。家の近くを走る「嵐電(らんでん→京福電鉄の愛称)」は子どものころから風景のひとつ。ずっと一緒にいた家族同然の存在。大好きだった母親にいつもねだるのは電車の絵本やおもちゃばかり。気がつくと鉄道ファンに・・・。でも、母親は不治の病に帰らぬ人となってしまいます。雨の日も風の日も頑張って走り続ける「嵐電」。直樹にとって「嵐電」は自分自身でもあり、自分の成長を見守ってくれる母親代わりの存在でもあります。そんな思いから直樹は「嵐電」をずっと撮り続けているのでした。
初めての「嵐電」での電車通学。入学式でのドキドキ。そして新しい友達との出会い。何もかもが春香にとって緊張の連続。でも「嵐電」に乗るとなぜだか心が落ち着きます。なんだか懐かしい風景。それは前に住んでいたうちの近くを通る「長良川鉄道」を見ていたときの気持ちと通じるものがあるな・・・と春香は感じます。
そして桜の季節。「嵐電」は思いもよらぬ美しいシチュエーションの中を走り抜けます。心のおもむくまま途中下車する春香。
時を同じくしてその風景を直樹はカメラで追っていました。
直樹の覗くカメラのファインダーに映る春香。いつもなら人が入るのを嫌うのに、なぜだかこの女の子、風景の一部としてとけ込んでいる。不思議な感覚を覚えながら、シャッターを押します。
そんな事にはお構いなしの春香。その美しい風景に学校での緊張感もほぐれ、初めての京都での春の思い出としてしっかりと心に刻み込まれました。
この後春香と直樹は次第に話すようになり、直樹の「嵐電」に対する思いを伝える。母の死も・・・。春香も直樹と同じように「長良川鉄道」が心のゆりかごだったことに気付きます。
そして・・・
▼CAST
遠山春香:仲 村 安沙子
藤山直樹:シブヤケンジ
他